2006年刊。全く心当たりのない人からの手紙。親しげに自分の名が書かれているが、その呼び方をする知人はいない。内容は正に自分の事だが、全く違う箇所もある。書かれたのは15年前、それも香港。確かに香港を訪れた事はある。でも…。1989年から92年に催行された『迷子つきツアー』帰りに一人いなくなる団体旅行。消えるのは印象の薄い人物。目が覚めるとパスポートを取られツアーに置いて帰られた地味な青年。犯罪なのか、何故自分の事を知っているのか、記憶が違う?記憶を盗まれた?謎めいていてモヤモヤっとする不思議な話。
突然無理やり休暇を取らされたバブル期の猛烈サラリーマン。「香港に三泊ってどういう事だ?これは特命か?なにがラッキーセブンなんだ?」勤続7年目だからラッキーセブン・リフレッシュ休暇。参加するのは「グルメな香港三泊の旅」。同期に聞くと「おまえもラッキーセブンか。ああ「ふれあいソウル四日間」だ。渡辺はすごいぞ、「台湾魅惑のお茶めぐり」だそうだ。くそ忙しいのによ」笑える
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